動画の特徴的な性質


私たちの日常生活に欠かせない存在になりつつある「動画」は、様々なシーンでの活用が進んでいます。その特徴的な性質は

「動き」で目を引く
人は元来、動くものに目が奪われやすい性質を持っています。敵から身を守り生き残るために、人間は本能的に「動き」に対して注意を払うためです。

世の中に無数の広告やコンテンツが存在する中、多くの人々の注意を引きたい企業や団体にとって、「動き」を伴ってメッセージを伝える動画は人々の目を引く上で有力な手段と言えます。
多くの情報が正確に伝わる
人は動きだけでなくビジュアルにも素早く反応する性質を持っており、およそ0.1秒で画像の内容を認識すると言われます。これに対し、画像について文字を使って説明すると何倍もの時間がかかります。

動画にはさらに「音」「動き」「時間軸」というさまざまな要素も含まれており、文字だけ、画像だけよりも遥かに多くの情報を瞬時に視聴者に届けることができます。そのため、複雑な内容でも短時間に分かりやすく伝達でき、視聴者とのスムーズなコミュニケーションが実現します。

加えて、視聴者が受け取る情報やイメージの均質化を図ることができるというメリットもあります。マーケティング・コミュニケーションを通して企業や団体、ブランドへのイメージ醸成を図りたい場合にも、動画は非常に有効であることが分かります。
感情でつながる
”モノマネ細胞”とも呼ばれるミラーニューロンという細胞により、人は他人の行動をあたかも自分の行動のように認識し、その行動に伴う感情を自分の脳内でシミュレーションすることができます。笑顔の人を見ると、自然と笑みがこぼれてしまうのも、この細胞の働きによるものです。

この脳の性質を利用し、動画を介して視聴者とブランドの間に感情的なつながりを生み出すことができます。この感情的なつながりは、文字や画像にはない信頼感や説得力をもたらします。

そして感情は人のさまざまな選択や行動に大きく影響するため、何らかのアクションを促すことを目的とした広告コミュニケーションでは、動画が絶大な効果を発揮するのです。
記憶に残りやすい
動画がどれだけ人々の目を引いて、感情移入を起こしても、記憶に留まらなければ広告効果は半減してしまいます。

しかし上述のとおり、動画を通して感情を動かすと、人は動画の内容と感情を一緒に脳に記録するため、記憶の変容が起こりにくく、長期的に定着しやすいと言われています。

また別の視点でも、動画の記憶定着率の高さが明らかになっています。

アメリカ国立訓練研究所が提唱する「ラーニングピラミッド」によると、文字を読んだ際の記憶定着率が10%なのに対し、オーディオビジュアル(=動画)を視聴者した場合では20%になるそうです。つまり視覚と聴覚を通して情報を伝達する動画は、文字よりも2倍、記憶に残りやすいのです。

拡散性の高さ
今の時代、広告効果を高めるためには、拡散性が欠かせません。

前述の通り、動画は視聴者との感情的なつながりを生み出しやすいという特長を持っています。そして動画によって何かしらの感情を持った視聴者の中では、その経験を他人にも共感して欲しいという思いが生まれ、ソーシャルメディア上などで「シェア」という行動を起こしやすい状態になります。

2013年に英国で実施された調査では、動画に対して「シェア」「コメント」「いいね」をしたことのある人の割合が、記事に対してのそれを上回りました。そしてこれらの行動を起こした理由として「ユーモアがあったから」「他の人もこのコンテンツを見たいだろうと思ったから」が1位と2位に挙がっています。